峰山町周辺は古代丹波国の中心であり、現在は京丹後市の中心地。市役所本庁舎もこの峰山町にあります。丹後地方最大の地場産業、シルク織物の「丹後ちりめん」は、江戸時代に町内の絹屋佐平治によって開かれました。現在は機械金属工業の中心地でもあり、全国・世界との間で製品が取引されています。
山の間を縫うように開けた峰山の町は、京丹後市の「まち」としての印象が強い一方で、全体を見渡すと大部分が山地。経済の中心地でありながら自然豊かな町とも言えます。峰山町は「月の輪田」と呼ばれる稲作発祥の地もあり、まさに古きと新しきが融合する町です。
まずは峰山市街地から。地元の人が「峰山」と聞くとこのあたりを想像することが多いでしょう。
その市街地の入り口あたりにある、金刀比羅神社。御祭神は大物主大神。地元では「こんぴらさん」の呼び名で親しまれ、峰山のシンボル的存在です。
神社では「あ・うん」を表す狛犬がおなじみですが、金刀比羅神社には全国唯一の「狛猫」が鎮座しています。絹織物が盛んな当地、絹(シルク)はお蚕さんがつくる糸であり、そのお蚕さんにとって、ネズミが大敵でした。そのネズミを猫が退治してくれることから、祀られるようになったと言われています。
「あ」
「うん」
階段を登りきると本殿です。いい運動になりました。謹んでお参りを。
峰山の市街地に戻りましょう。こちらはホテルの屋上からの眺めを見せてもらいました。
町のほうに歩いて行ってみます。
日本一短いアーケード?と言われている、御旅市場。近年では地元有志の人たちが立ち上げたマルシェも開催されていました。
なんとも味のあるノスタルジーを感じます。
さらに歩いていきます。
あ、おはようございます。
こちらは、たくさんの卒業生を輩出してきた、峰山高校ですね。
町を歩くふたりの女の子。姉妹でしょうか。お友達でしょうか。
途中で、京丹後の高校生と地域をつなげる活動をされている、Rootsさんに立ち寄りました。都会から移住して、積極的に町づくりの活動をされています!
壁一面に、高校生たちが書いたアファメーション(ポジティブな未来宣言)が!
これからきっと、素敵な出会いがたくさんありますね。
こちらは丹後ちりめんの織元。織物はもちろん、建物自体も地域の大切な資産ですね。
歩いていたら、サイクリストが軽々と駆け抜けていきました。丹後半島を一周してきたのでしょうか。
所かわって、多くのお店が集まるバイパスの入り口付近です。
京丹後のショッピングセンター。スーパーや飲食店、小売店。周辺にはホームセンター、ドラッグストアなど。京丹後市でいちばん便利なエリアです。
町のイメージが強い峰山ですが、ふと見渡すとこんな自然風景も。
こちらは坂を超えた向こうに峰山の町。
盆地に開けた町が、広がっています。
京丹後市役所の本庁舎。なかなか立派な建物です。
こちらは赤坂工業団地。機械金属工業の企業が密集しています。自動車部品など、様々な精密金属製品がつくられ、全国・世界に発送されます。
峰山途中ヶ丘公園。大きな遊具が見えます。
その横では、グラウンドゴルフを楽しむ方々の姿が。
途中ヶ丘公園の競技場は「京丹後はごろも陸上競技場」と呼ばれ、令和2年にリニューアルオープン。日本陸上競技連盟公認の第3種陸上競技場に指定されたそうです。立派なトラックですね。
山、平野、まちがバランス良く融合している、京丹後の中心、峰山町です。